デュアルキャリア教育プログラムの実施報告

デュアルキャリア教育プログラムの実施報告

独立行政法人日本スポーツ振興センター(以下、JSC)では、スポーツ庁委託事業「スポーツキャリアサポート推進戦略」の一環で開発された『デュアルキャリア教育プログラム』を広く普及し、ジュニア期からの「デュアルキャリア意識」を啓発するため、 同じくJSCが運営するワールドクラス・パスウェイ・ネットワーク(※)に加盟する地域のタレント発掘・育成事業を対象に広報活動を実施しました。 その結果、複数の地域からご関心をいただき、本年度は、宮崎県のアスリート(小学5年生から6年生約40名、中学1年生から3年生約40名)と和歌山県の保護者(小学4年生から6年生の保護者約40名)を対象として、それぞれのプログラムが実施されました。 実施にあたっては、”デュアルキャリア教育プログラム“ファシリテーター養成研修で育成された講師を紹介し、各地域の特性にあった内容で行われました。
(※)JSCが、日本全体として国際舞台で活躍するアスリートを発掘・育成するシステムを構築することを目的として設立した、タレント発掘・育成に携わる関係団体等のネットワーク。
参考 http://pathway.jpnsport.go.jp/wpn/index.html

アスリートを対象としたプログラムでは、「アスリート」としてだけでなく「人生」そのものの自己実現に向けた価値観や習慣、能力を身につけることをねらいとして、 グループワーク等を通して「デュアルキャリア」の概念や、目標を設定することの大切さなどを紹介しました。
また、保護者を対象としたプログラムでは、子ども達のスポーツでの結果ばかりにこだわるのではなく、それぞれが有意義な「人生」を過ごせるようにサポートすることの大切さやそのサポート事例をご紹介しました。

 

デュアルキャリア教育プログラムの実施報告 アスリートを対象としたプログラムの様子
アスリートを対象としたプログラムの様子
デュアルキャリア教育プログラムの実施報告 アスリートを対象としたプログラムの様子
保護者を対象としたプログラムの様子
≪プログラム主催者の声≫

●アスリートを対象に実施した地域のタレント発掘・育成事業ご担当者様(宮崎県)
中学2年生以下のアスリートの中には、まだ実感が沸きづらい人もいたかもしれません。しかし、そう遠くない未来に選択を迫られる時期がやってきます。 その時に、一時の感情に任せて身をゆだねるのではなく、今回のプログラムを思い出して、論理的にそして計画的に考察してくれること、そして今回を機に、タレント生が自分の将来と真摯に向き合うようになってくれることを願います。

●保護者を対象に実施した地域のタレント発掘・育成事業ご担当者様(和歌山県)
参加された保護者の方々が、熱心にメモを取られ、多くの質問をされていた姿が印象的でした。ジュニアアスリートの活動には、体と心を支える保護者のサポートが不可欠です。 デュアルキャリアについて、もちろんアスリート本人の理解を深めるプログラムも大切ですが、まず保護者に、具体的なサポート事例や注意点などを提示することが重要であると実感しました。

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