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「野球は学びの宝庫」ビジネスでも第一線で活躍をつづける銅メダリスト

★これまでのキャリア
●1965年 宮崎県都城市に生まれる
●1983年 宮崎県立高鍋高校3年時に夏の甲子園出場
●1984年 明治大学に入学。東京六大学野球で2度の優勝を経験。4年時には主将を務める
●1988年 日本石油(現ENEOS)に入社
●1991年 主将に就任。同年秋に日本選手権優勝、93年にも都市対抗優勝を果たす
●1992年 バルセロナオリンピックに出場。銅メダル獲得に貢献
●1994年 現役引退。2000年8月まで監督を務める
●現在 ネクサスエナジー株式会社代表取締役副社長、日本野球連盟アスリート委員会委員長、NHK高校野球中継解説者

★フィールドから営業の最前線へ

 転換点を支えた「役割を見つける力」「野球は、マネジメントを学ぶ最高のスポーツだと思っています。」
そう語るのは、社会人野球の名門・日本石油(現ENEOS)で外野手・監督として活躍した、坂口裕之さんだ。坂口さんは1992年のバルセロナオリンピックに出場。8試合に出場し打率.292を記録し、伊藤智仁(元ヤクルト投手/現投手コーディネーター)、小久保裕紀(元ソフトバンクほか内野手/現在監督)らとともに、銅メダル獲得の原動力となった。引退後は企業人としてキャリアを重ね、現在は全国に150以上のサービスステーション(ガソリンスタンド)を展開するネクサスエナジー株式会社の副社長を務めている。

 明治大学卒業後、日本石油に入社。23歳から7年間プレーし29歳で引退。その後、社業に就きながら、31歳という若さで監督を務めた。
「会社が先々のことを考えてくれたんだと思います。若くして監督を経験できたことは、本当に大きかったですね」
 社会人野球で30代前半の監督は決して多くない。名門チームでの指揮経験は、その後の活動の幅を大きく広げることになる。

 35歳で本格的に社業へ。営業職として仕事と向き合う日々が始まった。

★野球で磨いた“役割を見つける力”が、仕事を支える

「まずは仕事。責任ある仕事をやり遂げないと、サポートは得られません」
野球一筋だった分、業務知識では同期に遅れを取る部分もあった。しかし、そこで生きたのは、自らが「学びの宝庫」と話す野球の中で学んだ“役割を見つける力”だった。
「野球でも仕事でも同じ。自分に期待されている役割は何か、それを見つけて全うすること」と説く。

野球は、試合の中で常に状況を読み、判断を下すスポーツだ。
・サインをどう読むか
・流れをどう変えるか
・投手交代のタイミング
・チーム全体をどう機能させるか
「ゲームマネジメントは、まさに仕事そのもの。野球は学びの宝庫です。あれだけ多くのサインがあって、流れも二転三転する。この中で感じ取っていけるものがある。これらを選手・監督として多く学びました」
営業の現場でも、お客様が何を求めているかを考え、状況を見極める。最終的に行き着くのは「人と人」の関係だという。
「仕事の中身は、毎回、毎年のように変わるし、会社が求める目標も変わってくる。それを私なりにうまく理解し、実行に移すことができたのかなと思います」
 会社には野球部出身の選手たちが職場で活躍する風土もあり、仕事そのものや仕事の向き合い方の助言をもらえる土壌もあったことにも感謝する。

★同じ舞台へ、選手から支える側へ

 仕事に真摯に向き合うからこそ、野球の活動も継続的にすることができた。2006年からNHKの高校野球の解説者としても活躍。選手の思いに寄り添った解説は多くの高校野球ファンの支持を受けているが、彼の活躍は解説にとどまらない。
 2003年のIBAFワールドカップの日本代表コーチを務めたことを皮切りに複数回代表コーチを務め、日本野球連盟のアスリート委員として社会人野球全体のレベルアップや日本代表の強化に携わってきた。
 今年の9月にはアジア競技大会(愛知県で開催)を控え、トッププロ選手が集まる韓国や台湾を倒しての金メダル獲得を目指す侍ジャパン社会人野球代表の挑戦を、アスリート委員会委員長としてバックアップする。

 2019年には東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会に出向。野球とソフトボールのVGM(ベニューゼネラルマネージャー)を務めた。かつては選手として出場した舞台を運営の責任者として支える側に回った。
 コロナ禍での開催という未曾有の状況で、IOC(国際オリンピック委員会)との調整、自治体との連携、危機管理。難題を数えればきりがないが、それをチームとして乗り越え、成功に導いた。野球で学んだマネジメント能力はここでも遺憾なく発揮された。
「選手と運営の両方を経験させてもらったことは、こんな幸せなことはありません。支える人たちがいるから大会が成り立つんだということを、あらためて学ぶことができました」と感慨深く振り返る。

★現役選手へ贈るメッセージ「競技の先にも続く“人としての力”」

 オリンピックとパラリンピックを終えた2021年からネクサスエナジーに出向。販売本部長を経て2023年6月から副社長に昇格した。
「全国に支店があって、その支店の運営を担う方に対してどのような声をかけてあげるか、施策を出せるのか。その中で、どれだけモチベーションを上げさせられるか、やりがいを持たせられるか。これは野球と一緒だと僕は思っています」
 エネルギー事情も変わってきている昨今、次代に向けて将来を見据えた手を打っていきたいとも考えている。

 最後に現役アスリートのセカンドキャリアに対する思いを聞いた。
「今は野球のことだけで精一杯かもしれません。でも、そこで身につけた力は必ず将来につながります。競技と同じくらい、“人としてどうあるか”を大事にしてほしい。会社でも社会でも、最も重要なのは人と人なんです」

 組織が目標を果たすために率先して動き、周囲の人の心を動かし、組織とともに自らも成長を遂げていく。野球を通して学んだものを社会に還元しつづける坂口さんの姿は、アスリートが持つ可能性やスポーツから育まれる社会性の素晴らしさを強く証明している。

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