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たくさんの人との出会いや海外での経験を活かした「専門コーチ」に

★これまでのキャリア
●1984年 茨城県水戸市に生まれる
●1999年 高校入学と同時にサッカーからラグビーへ転向
●2007年 同志社大の全国4強に貢献しNTT東日本に入社
●2009年 NTTコミュニケーションズ(現浦安D-Rocks)に移管されたチームでトップリーグ昇格
●2014年 チームから戦力外通告を受けてオーストラリアへ。その後アメリカでもプレー
●2017年 3年間プレーした日野自動車レッドドルフィンズを退団し第一線から退く
●現在 キック専門コーチとして『Japan Elite Kicking(ジャパン・エリート・キッキング)』を設立

★サッカーが生んだ「キックの専門性」

 ラン、パス、タックルなど、様々なプレーから構成されるラグビー。その中でも、正式名称が「ラグビーフットボール」であることからもわかるように、キックは勝敗を握る重要な要素であり、ルール改正などもあってその比重はどんどんと増している。
 一方でキックを任される選手はチームの中で数名。それゆえか日本では「スクラムコーチ」は一般的でも、「キックコーチ」はいないことが当たり前だった。そんな従来の固定概念を壊し、「キックコーチ」として総勢200チーム、3,000名以上のコーチングを行ってきたのが君島良夫さんだ。
 
 幼き日の夢はJリーガー。1984年生まれの君島良夫さんにとって、93年に開幕したJリーグに心を奪われるのも無理はない。私立清真学園中学校に入学したのも「隣に鹿島アントラーズの練習場があったから」。サッカーのために3ヶ月間ブラジルへの留学までした。
 だが高校年代の鹿島アントラーズユースのセレクションに落選。高校にもサッカー部がなかった。
そんな時に声をかけられたのがラグビー部だった。「キックを生かせるかも」と思ったことに加えて、全国高校ラグビーフットボール大会(通称・花園)での先輩たちの勇姿を見て「メチャクチャかっこいい」と転向を決めた。

★戦力外を「進化」に変え、舞台は海外へ

 司令塔の役割を担うスタンドオフとして活躍。サッカーを下地にしたキックも有効に使うことができた。高校2年、3年と花園に出場し、同志社大学でも4年時にベスト4に進出。
 2007年からはNTT東日本でプレー。「大学がハードすぎて燃え尽きているところもあったので、ラグビーで入社ができる大きな会社」というのが理由だった。しかしグループの再編もあって、NTTコミュニケーションズ(現浦安D-Rocks)に移管され、チームは強化に転じた。社業の負担も減り、そこで再び火がつき、3年目にはトップリーグ昇格を果たした。
 入社から30歳までの7年間は社員選手でチームの中心として活躍していたが、30歳で突然、戦力外通告を受ける。「送別会の幹事をやろうとしていたら自分が送られる側になってしまいました」というほど予想外だった。
 ショックはあったが、すぐに「新しいチャレンジをしよう。国内じゃなくて海外でプレーするなら今だ」と思い立ち、オーストラリアへ行くことにした。

★「キック専門コーチ」という新たな扉

 そこで出会ったのが、キック専門のコーチの存在だ。チームに週2、3回来ており、そのセッションが刺激的だった。これまでサッカーの延長戦で独学だったものに、様々な発見をもたらしてくれた。
 この原体験が今につながっていく。

 アメリカでもプレーした後に帰国。日野自動車レッドドルフィンズで3年間プレーし、2017年をもって競技の第一線から退いた。ラグビー後進国のアメリカや、チーム内でベテランとなっていた日野自動車では若い選手などに指導する場面が多々あった。
 また、最後の3年間は社業の無いプロ選手だったこともあり、空いた時間にキックの指導をしたいと思った。そこで、かつてのチームメイトである早稲田大の山下大悟監督(当時)にその旨を伝えると許可をもらい、キックコーチとしてのキャリアが始まった。
その時に1年生だったのが齋藤直人(現スタッド・トゥールーザン※フランス)、岸岡智樹(現クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)。指導した彼らの活躍によって、君島さんの存在がメディアに取り上げられ知名度も高まった。

 そこから他チームからのオファーが舞い込むようになり『Japan Elite Kicking(ジャパン・エリート・キッキング)』を設立。今ではチーム、個人、オンライン(コロナ禍から開始)でレッスンを行い、受講するのはプロ選手から子どもまで幅広く、レベルやチームの強さも様々。指導陣にはトップカテゴリーで活躍した元選手たちも複数参画している。

 指導で心がけているのは「一番良いところを見つける」ということだ。
「キックを見た時に、悪いところを指摘しがちなんですけど、これだと信頼関係を作れない。毎日一緒に過ごしている人だったらいいんですけど、下手したら一生に1回しか会わない人もいるので、その人の“これを伸ばしていこう”というところからスタート。向こうから何か改善点を聞かれたり、もっと良くしたいって意欲が見えたりした時に思っていることを伝えていくようにしています」

 キックは試合の流れを左右する重要な要素でありながら、専門的に学ぶ機会は多くない。自身の経験を体系化し、伝えることに大きな意義を感じている。

★現役アスリートへのメッセージ「新たな出会いの価値」

 現役選手に対してメッセージを求めると、競技とは異なる世界の人と触れ合うことの大切さを説く。
「やっていてよかったことはすごく明確で、いろんな人と会ったことです。中には否定的な人もいると思うのですが、仕事して、練習して、夜から飲みに行って、まったく違う世界の人と交流しました。見方によっては夜遊びなんですけど、そこで出会った人からいい影響を受けたりすることは少なからずありました」
 それは、中学時代にブラジル、ラグビー選手としてオーストラリアやアメリカに行った事と同じく、立場や価値観が違う人との出会いが自身の糧になる。もし、日本の中のみで競技の世界のみで生きていたら「キック専門のコーチ」の存在すら知ることはなかったはずだ。

 全国各地に足を運ぶ充実した日々を送る君島さん。果敢にチャレンジしていく姿勢は現役時代も今も変わらない。

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